料理の風味を変え、食材を引き立ててくれる「だし」。
日本の料理には欠かせない存在ですよね。
「だし」を素材からとるのは料理を作る側からすると、面倒に感じる人も少なくないようです。
そんな時、便利なのが「ほんだし」です。
万能調味料として常備している家庭もたくさんあると思います。
しかし、その「ほんだし」って何から出来ているかご存じでしょうか?
実は体に良くない・・・なんて噂がちらほら。

そこで今回は「ほんだし」の事実を伝えていき、その解決策をまとめたので最後まで見ていただけると幸いです。
ほんだしって何?
「ほんだし」は味の素社が販売している風味調味料です。
風味調味料とは化学調味料に食塩、砂糖類を加え、鰹節などの風味原料を顆粒や粉末状にしたものを言います。
「ほんだし」=風味調味料ということですね。
「ほんだし」には乳糖が含まれているので乳成分にアレルギーのある方は注意が必要です。
ほんだしはなぜ体に悪いと言われるのか
その問題は「ほんだし」の原材料が関係しています。
原材料を見てみると、かつおぶしの他に食塩、砂糖、添加物で出来ていることがわかります。
食品の原材料は1番前に書かれているものが1番多く含まれているものです。
なので、「ほんだし」の主要成分は塩分、糖分が多く風味原料であるかつおぶし粉末と化学調味料ということになります。。
「ほんだし」の原材料で気になる点をまとめていきます。
原材料:食塩(国内製造)、砂糖類(砂糖、乳糖)、風味原料(かつおぶし粉末、かつおエキス)、酵母エキス、酵母エキス発酵調味料/調味料(アミノ酸等)
食塩
塩分摂取目標は成人男性8g/日未満、成人女性7g/日未満になっています。
「ほんだし」に1番多く含まれている食塩相当量は0.4g(みそ汁1杯分(1g)当たり)です。
例えば調味料の塩分は小さじ1杯の食塩で食塩5g、小さじ1杯の醤油で食塩1g、小さじ1杯の味噌で食塩0.75gになります。
「ほんだし」を入れて味噌汁1杯分作る場合、「ほんだし」0.4g+「味噌」1.5g(小さじ2杯)で約1.9gほど塩分を摂取していることに。
さらに、アミノ酸等(クルタミン酸ナトリウム)の影響があると塩気が感じくくなり、味見をしていても塩分に気付きにくいということがあるので注意が必要です。
酵母エキス
酵母エキスの酵母原料は、ビールなどを作る過程ででる「残りカス(産業廃棄物になるもの)」を使用しています。
酵母と聞くと体に良さそうなイメージですが、自然界にある酵母と化学的に作られる酵母エキスは全くの別物。
注目すべきは、酵母エキスとは 「食品添加物」ではなく「食品」に分類されるということ。
食品に入っていても「無添加」と表示できる点です。
主成分はアミノ酸(旨味)なので、食品添加物である調味料(アミノ酸等)などの旨み成分の代わりに入っていることが多々あります。
しかし、製造過程をみると自己消化や酵素(細胞壁分解酵素やタンパク質分解酵素)、熱水などで処理して抽出したりなど 、人工的な食品添加物とあまり変わりないことが指摘されているようです。
酵母エキスは「食品添加物」ではなく「食品」に分類され、食品に入っていても「無添加」と表示できます。
「無添加」と書いていてもの注意が必要ということですね。
危険性
過剰に摂取することによっての危険は主に3点があげられます。
- アレルギー
- 発がん性
- 味覚障害
調味料(アミノ酸等)
食品添加物に分類される調味料(アミノ酸)とは、グルタミン酸ナトリウムで出来ているうまみ調味料です。
アミノ酸等の「等」という言葉の中には4種類の成分のうち、2種類以上含まれていることになります。
「等」の前に書いてあるもの、「アミノ酸等」であればアミノ酸以外どれが含まれているかは定かではない・・・つまり何が入っているかわからないということになります。
原材料に調味料(アミノ酸等)と表示されている食品は、探してみるとかなりたくさんあります。
例えば缶詰にも・・・
危険性
過剰に摂取することによっての危険は主に4点があげられます。
- 発がん性
- 手足のしびれ
- 片頭痛
- 味覚障害
ほんだし、やめた
過剰摂取しなければ大丈夫などの声もありますが、体に影響があるかもしれないものを少量でも摂取したいでしょうか。
1度に使う量は微量でも、毎日取り入れると考えると消費者としては不安なので「ほんだし」以外の方法でだしをとることに決めました。
ではこれまで使っていた「ほんだし」をやめる場合、何に変えたら良いのか2点あげられます。
- 「だし」をとる
- 「無添加のだし」に変える
「だし」をとる
基本に戻って昆布や鰹節でとると体に優しい「だし」をとることが出来ます。
材料(4カップ分):昆布10g、鰹節20g、水5カップ
- 鍋に水、昆布を入れ30分おく
- 火にかけ沸騰直前に昆布をとり、沸騰したら火をとめる
- 鰹節を加え、2分おく
- ぬらしたペーパータオルをざるに敷き、ボールで受け「だし」をこす
「無添加のだし」に変える
素材を使っていちから「だし」をとることは理想的ですが、30分以上の時間と手間がかかります。
やはり、粉末状の「だし」が手軽で便利。
そこで探したいのが本当の「無添加だし」。
無添加のだしを探すには原材料を見て成分をしっかり確認することで重要となりますが、自分で探すのが面倒という方は下記の記事を参考にしてみてください▼
まとめ
今回は「ほんだし」の事実と、その解決策をまとめていきました。
食品添加物と酵母エキスという隠れた危険が体に及ぼす影響を考えた結果、いち消費者として不安なものであるという結論になりました。
対策としては原材料を確認し、納得できるものを選ぶこと。
そのためには素材から「だし」をとる、本当の意味で「無添加な粉末だし」を取り入れる、ことが重要になります。
心と体の健康のために体に優しい「だし」をとるようにしてみてはいかがでしょうか。
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